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悲しいけど、これって戦争なのよね

とある方のオススメで、「コーカサスの虜」を観ました。
ロシア映画を観るのは、恥ずかしながら実は初めてで、クレジットがロシア語だったりするのも(当然なんですけど)、結構新鮮だったりしました。

ちなみに、「ロシア映画を観てない」ということは、「階段落ち」の元祖も観てないということになるわけで、ダメだなーと自省するところです。ま、「アンタッチャブル」は観た事あるから許してくだされ、水野閣下。



「コーカサスの虜」は、チェチェン紛争をその舞台としています。但し、元々の原作はトルストイなんだとか。原作がどれくらい映画に反映されているのか、もし原作を読んだ方がいるなら、教えてプリーズです。
さすがに、原作にはサッチモは出てこないですよね(笑)。
ロシア人もサッチモの曲でノリノリに踊るのねーんというのは、ちょっとツボだったりしますな。


内容自体は、ド派手な演出も無く、ド派手な展開もない。「リアリスティックな映画だなー」という印象を持ちました。なんというか、映画のリズムみたいなのが、「イタリアンネオリアリズモ」の流れを汲んだ映画と似てる感じがしました。
でも、それが非常に重い現実を捉え、そしてしっかりと伝えるのに、大きな力を発揮している。そんな気がしました。だからこそ、心に残るのかもしれません。


詳しい中身については触れないですが、この映画の主眼は、「戦争と、その中で生きる人って、いったいどんなもんなんだ?」ということだと思います。
『映画でボクが勉強したこと』という本の中で、清水義範が「2001年宇宙の旅」をして、「あの退屈さが宇宙旅行のリアリティーそのものではないか。」と評していますが、まさにそんな感じ。
あ、一応、清水氏の名誉のために言っておきますが、テーマをわかった上での発言でござーますよ、念のため。




私自身、いわゆる近代の「戦争物」の映画の中で、一番評価しているのが、スタンリー・キューブリックの「フルメタルジャケット」なんですが、これも「戦争のリアリティ」を重視して作られた作品かと思います。




結局、そうなんです。
戦争という状況下でも、人は人だし、色々なことを考え、動く。人が完全な「戦争マシン」になるわけでもないけど、「『敵』を殲滅する」という、なんとなく、でも厳然たる目標はあって、状況の変化によって人が行動する。
人間同士の心の交流とか触れ合いみたいなのも、もちろん生まれることはあっても、それらがいとも簡単に、暴力的に奪われてしまう。
それが現実で、それがとてつもなく悲しいこともあり、そして、あきらめのような気持ちを引き起こすわけです。



あくまで個人的にはですが、例えば「プラトーン」みたいな映画は、嫌いです。分かりやすいんでしょうけど。…と言いつつ、サントラは持ってたりするんですが。。。
かなり前に井筒和幸が、「『プラトーン』みたいに、ええもん、わるもんにハッキリ分かれてるとか、あんなもん嘘じゃ!」と深夜ラジオで言ってのを記憶しています。言い方は若干乱暴ですが、蓋し正鵠を射た発言ではないかと思います。




とにもかくにも、「良い映画」を観ることができて、ホントに良かった☆
教えてくれた方には、ホントに心から感謝です。
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冬は雪がドバーッっと降り、夏は盆地なので暑いというところに居住しております。
なにはともあれ、ガソリンの価格低下を、日々願う今日この頃です。

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